福岡県警察では、県民の皆様の安全で安心な暮らしを守るため、毎年、福岡県公安委員会が定める一年間の方向性を示す福岡県警察運営指針等に基づいて、各種の治安対策を進めています。
令和4年は、暴力団による未解決重要事件や、重要凶悪事件を数多く検挙したほか、令和4年11月末時点において、交通事故の発生件数、死者数については、いずれも減少するなど、一定の成果が得られているところです。
しかしながら、県内において、暴力団等の対立抗争事件の発生が懸念されているほか、ニセ電話詐欺についても、本年は認知件数、被害額ともに前年を大幅に上回り 、高齢者を中心に被害の拡大に歯止めがかからない状況にあるなど、県内の治安情勢はいまだ予断を許さない状況にあります。また、急速な技術革新といった社会情勢の変化により、サイバー空間における脅威や経済安全保障をめぐる情勢はますます深刻な問題となっています。
このような状況を踏まえ、令和5年は、福岡県警察の運営指針として「県民の安全・安心の確保」、最重点目標として「暴力団の壊滅」「飲酒運転の撲滅」「性犯罪の根絶」、重点目標として「ニセ電話詐欺対策の強化」など8項目が、福岡県公安委員会において決定されました。
福岡県警察では、この運営指針等に基づき、地域住民や関係機関の方々と連携しながら、日々発生する事件や交通事故に対して迅速・的確に対応して早期に解決することはもとより、県民の皆様が被害に遭うことのないよう、全力を挙げ各種治安課題に取り組んでまいりますので、今後とも御理解と御協力をお願いします。
